ブックメーカーはプロ野球の新しい楽しみ方
海外、特にヨーロッパでは日本とは違い、ブックメーカーでリーグの優勝予想や試合の勝ち負けを予想してスポーツを楽しんでいます。
ハンデや勝敗などの予想 → ブックメーカー プロ野球
プロ野球の勝敗予想といいますと、引き分けを除外して考えると確率は2分の1なので簡単に当てることができるように思うかもしれませんが、ブックメーカーで実際にやってみると、これが意外と難しいのです。
シーズン前や試合の前日にテレビ解説者や新聞の評論家が優勝予想や順位予想をしていますが、ほとんどの専門家は外れています。専門家でも外れるので、ファンでは的中されるのが難しいと理解していただけるでしょう。
ただ1つだけファンの方が有利に予想できるのは、自由に予想ができる事です。
なぜなら、解説者や評論家は自分の出身球団を贔屓目で順位をつける傾向がある事です。また、自分が解説しているテレビや新聞の親会社やスポンサー球団を上位にします。各球団を客観的にリサーチして、あきらかにBクラスの戦力でも、さすがに申し訳ないということで、優勝とは予想しなくて、2位や3位で予想をして、テレビや新聞、野球専門雑誌のコラム等で発表します。
プロ野球のファンであれば、スポンサーや親会社、出身球団に対するしがらみがないで、ブックメーカーでは自由に勝敗やタイトルの予想ができます。
ファンの球団を無意識に応援してしまって、賭ける試合の先発投手の実力が明らかに劣っているのに、ブックメーカーで賭けてしまうということは避けるようにした方がいいでしょう。
思いのほか難しいブックメーカーの予想ですが、新たなプロ野球の楽しみ方として一押しです。
未経験の方は試合の勝敗、経験者はハンデというブックメーカーだけの勝敗予想をするといいでしょう。ハンデはペナントレースには全く関係がなく、ブックメーカーだけの勝敗です。とてもエキサイティングなので、未経験者も慣れたらハンデありでブックメーカーをやってみてください。
プロ野球におけるデータ分析の歴史と具体例
現在はプロ野球も高度に進化していて、勝敗を握る上でデータ分析が欠かせません。データ分析の手法として注目されているのがセイバーメトリクスであり、これは野球のデータを統計学的な側面から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える方法です。このセイバーメトリクスという手法が生まれたのは、1970年代のアメリカで提唱されました。これを提唱したのが野球史研究家で野球統計の専門家であるビル・ジェームズですが、彼自身本格的に野球をプレーした経験が無いために、当初はこの手法は批判的に扱われていました。
現在アメリカではセイバーメトリクスが選手評価数値として定着しています。一方の日本のプロ野球でもアメリカほどではありませんが、セイバーメトリクスが使われるようになっています。その例がOPSやQSです。OPSとは打者を評価する指標の1つであり、出塁率と長打率とを足し合わせた値のことです。打者の評価といえば打率や安打数が重視される傾向にありますが、四球や出塁率を重視するOPSも注目されるようになっています。またQSはクオリティスタートとも呼ばれていて、投手を評価する指標の1つです。先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録されます。投手の評価といえば勝利数が一般的ですが、打線の援護や救援陣の成績いかんでは勝利がつかないことがあります。そのため、先発投手の純粋な能力評価としてQSが注目されています。
2001年にはスポーツのデータ分析を専門に行う会社が設立され、プロ野球の分野ではセイバーメトリクスの導入をいち早く行いました。この会社ではテレビ中継へのデータ提供や、実際のチームへのデータ協力も手掛けています。今の若い選手はデータに関心を持つ人が多く、これからもデータ分析は盛んになるでしょう。